前にもちょっと書いたんやけども、
私は別にマイケル・ジャクソンさんの
ファンじゃないねん。
どっちかと言うと
彼を理解できなかったうちの一人。
ただ一つ、
彼の生前のインタビュー映像などを見て
とても深く思う事がある。
彼はもっとたくさんの人を、
心の底から愛したかったんやな、と。
私が考えるに、
人を愛したくても愛せない(人を信じきれない)という孤独は、
人から愛されない孤独よりずっと深刻なものじゃないかと。
とても残念なことやけども、
どんなに親友や家族に囲まれていても
孤独感から逃れられん人っておるよね。
私はそういう人が
たくさん存在する現実を認めたくないし、
そういう人が「自分は孤独だ」と言おうものなら、
私はその人を「周囲の人に失礼だろ」と言って諌(いさ)める。
理解したくないし、認めたくない。
でも
マイケル・ジャクソンの動画を見ていると、
気になって気になってしょうがない。
この人、よっぽど人を愛したかったんじゃないか、と。
せめて人を愛するフリをしてみたり、
人に喜ばれるように振る舞ってみたり、
あれこれ試し続けたけど、
そうすればするほど、
本当の自分と外面の自分とがかけ離れてゆく。
それはずいぶん、苦痛だったろうと。
どうも、そう思えて仕方がない。
テレビで彼の動画が流れるたびに、
私の頭の中に
そういう思いがよぎって、目が釘付けになるのです。
私が動画を凝視しているのは、
別に彼のファンだからでは無いのだよ。