2011.07.27 Wednesday
言葉の変遷
古い文献を読む時、
これは気を付けないといけないな、
と改めて感じた事があります。
文献に出てくる単語が、
書かれた当時どのようなニュアンスで使われていたのか、
正確に把握しないとダメだという事です。
昔と今とでは、
意味が真逆になっている単語が多すぎる。
それに気付かず
真逆の意味のまま読んでも、
思い込みの力で
文章の意味が通ってしまいます。
だから、
読み違えている事に
なかなか気が付きません。
タチが悪いことに、
読み手の感性が柔軟であればあるほど、
何らかの形で意味が通ってしまい
いつの間にか迷走します。
正確に読むためには、
よほど広くて深い教養が必要なのだと、
あらためて痛感しました。
それにやはり、
単語のニュアンスを知るだけでなく、
中国文化に対する理解も必要です。
何か気になる言い回しをみつけて
その文の意味を深く知ろうとすれば、
しばしば中国の古典に行きつきます。
(例えば、
イザナギ神が 黄泉の国で投げつけたのが
どうして桃なの? といった素朴な疑問を探るにしても、
中国と無関係ではいられない。)
気が遠くなる事です。